スイスの公立高校
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国際結婚をしてスイスに来て25年たちました。
スイスに来た当初は、現地語のフランス語が分からず、
冬は長くて寒く、
以前住んでいたアメリカの陽気な雰囲気がないし、
できれば他の国に住みたいと思っていました。
でも今は違います。
スイスに来て本当に良かった。
何がよかったって、まず子供の教育環境は世界最高水準ってことです。
今回は地元ヴォ―州(Canton de Vaud)に高校についてお話します。
なぜ場所のお断りをするかというと、スイスは各州ごとに学校の制度が違うから、
ヴォ―州の話は他の州には当てはまらないのです。
高校生の留学制度
私が住んでいるヴォ―州の公立高校には2年生を外国の高校で勉強できる制度があります。
スイスの公用語がはドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つです。
そのため公立の高校も多言語の習得を推奨しているのです。
ヴォ―州ではドイツ語、イタリア語、英語を国内、または外国の高校で1年学ぶ、という制度があります。
国内でもドイツ語、イタリア語がネイティブな地域があるので、国内留学もあるのです。
この制度を利用して長女はミュンヘンの、次女はロンドンの高校に1年間通いました。
どちらもホームステイでしたが、多少は料理をしたり、洗濯をしたり、
いい経験になっています。
家族のありがたみも身に染みるようです。
そして高校で外国語を、毎日1年間使っていると、発音がかなり良くなります。
ネイティブ並みに話せるようになる子もいます。
日本では留学すると1年休学扱いになるので、なかなか難しいですね。
外国語をネイティブ並みに話せるようになるには、
高校生くらいで1年ほど留学するのは、かなり有効です。
何より日本を外から見る、世界を自分の目で見る、
という貴重な体験になります。
母親としては高校生の子供を外国に出すのはつらいですけどね。